鶫の書

鶫書房房主の古書蒐集と読書の記録です。

第101回彩の国所沢古本まつり

 2022年3月2日である。

 所沢のくすのきホールで恒例の古書展「彩の国所沢古本まつり」。私が買う本はほぼないと分かっているが、会場が広く出店数も多いので行く。雰囲気ものんびりしていて楽しいのだ。

 

 小倉三郎『まぐろの感覚』(多摩書房・昭和49年) 帯 署名 250円

 

 これはうれしかった。アナキスト短歌といったらまず名を挙げるべき歌人日本橋に生まれ、築地の魚河岸に育ち、前田夕暮に心惹かれ、西村陽吉の『藝術と自由』に参加。庶民の反抗精神、怒りが爽やかです。そして生活の哀歓。「小倉三郎」のサインが独特で格好いい。