好書会
2022年2月27日である。
西部古書会館で開催されている「好書会」の二日目へ。閑散としていて、客としては快適な環境。帳場でのやり取りに笑う。
「○○さん、電話。可愛い女の子の声……」
「えっ、あ、」
「噓だよ」
有線なのか、内山田洋とクール・ファイブなどがかかっていて、少しだけ昭和の雰囲気であった。つられて歌い出す客もいた。
碓田のぼる『かく歌い来て:『露草』の時代』(光陽出版社・2011年) 帯 300円
一つ橋美江歌集『如鳥如魚』(遠つびと・昭和18年) 函 200円
柴谷武之祐歌集『水底』(墨水書房・昭和16年) 函 200円
天野耿彦歌集『されどわれは欲す』(こだま会青人社・昭和16年) 函 200円
太田郁朗歌集『崩るる音』(研文館・大正13年) 100円
私の錯覚かもしれないが、上記のうち一つ橋、太田の歌集はかつて私が蔵していたものではないかと思われる。たとえそうでなくとも手放したことを悔いていたので買い直す。柴谷、天野は持っているが、前者は状態がより良く、後者は福田栄一献呈本なので、購入した。
碓田の本、恥ずかしながら知らなかった。渡辺順三は当然出て来るが、青柳競や窪田空穂ほか、さまざまな人が出てきて大変おもしろそう。碓田も物語を持っている人である。